【DQ10】ドラゴンクエストⅩで考える著作権と、著作権利者

ドラクエⅩ:ブログ

はい、どーも。
りゅうポケットです。

本日は、前回の記事と関連した内容となっています。

今回の記事では、
作品を作った人=著作者
著作権を持っている人=著作権利者
として書いていきます。

ドラゴンクエストⅩの著作権システム

ドラゴンクエストⅩの画像を使用したり、ゲーム実況動画をYouTubeなどで公開するためには、著作権利者の表記が必要となります。

堀井雄二氏、鳥山明氏、すぎやまこういち氏が有名過ぎて、「結局のところドラゴクエストⅩの著作権って誰が持っているの?」と思ったことはありませんか?

「スクウェア・エニックス社(以下、スクエニ社)から出ているゲームなのだから、スクエニ社が全ての著作権を持っているのでは?」と思うのが、一般的だと思います。

ゲームのパッケージや、ブログなどでこんな記載を見たことはありませんか?

(C)2017ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reseved.
(C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

ふむふむ、良く分からない…
(; ・`д・´)

調べました。

結論から申し上げますと…
「ドラゴンクエストⅩのシナリオとキャラクーに関する権利は、スクエニ社が代表して管理しており、音楽の権利に関しては、すぎやまこういち氏が別に管理している」
と言えます。

*ドラゴンクエストⅩの音楽に関する著作権を、すぎやま氏の会社が持っていることは分かったのですが、調べても(P)のマークの意味が分かりませんでした。

ドラゴクエストⅩで考える著作権と著作権表記

ドラゴクエストⅩは、スクエニ社を代表とした共同著作者の作品と言えます。

この段落では、ドラゴクエストⅩの著作権表記をもとに、著作権と、それに関する表記について調べたことをまとめてみました。

著作権

著作権は知的財産で、他人や他社に譲渡することができます。

作品を作った人や組織は【著作者】。そして、著作権を持つ人や組織は【著作権者】または【著作権利者】と呼ばれます。

(以下、人や組織については、人などと表記します)
*この記事では、著作権を持つ人などのことを、著作権利者として記載しています。

著作権表記

(C)2017ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reseved.
(C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

まず、(C)の表記は【copyright】の略で、著作権利者を意味します。

このマークは万国共通のようで、正確には、©という表記になります。
(マークが文字化けしていないと良いのですが…)

日本では、この著作権表記が無くても、作品や音楽などの著作物に著作権が発生するので、この表記がなくても、著作物の著作権は守られるようです。

このような著作権表記は、どこに著作権があるのかを明示する記載である、と覚えておくと良いと思います。

(C)のあとの数字は、作品が発表された年のこと

ドラゴンクエストⅩはオンラインゲームで、2012年のゲームリリース以降、現在2018年まで、毎年データの更新がされていますので、以下のように記載することもあります。

(C)2012ー2018 ARMOR~(略)

更新された年号より、リリースされた年号の方が重要なようで、

(C)2012ー ARMOR~(略)

という記載でも、良いようです。

作品の公表年を記載するのは、著作権の有効期間を考える時に役に立ちます。

個人の著作物であれば、著作者の死後50年まで著作権が保護されます。

団体の著作物であれば、公表後50年まで著作権が保護されます。

ちなみに、1989年に死去した漫画家・手塚治虫先生の漫画の著作権保護期間は、現時点では2039年12月末までとなっています。

All Rights Reseved.

ARMOR PROJECTはシナリオライターの堀井雄二氏の会社で、BIRD STUDIOはキャラクターデザインの鳥山明氏の会社となります。

その2つの会社のあとに、【SQUARE ENIX All Rights Reseved.】という表記があります。

これは、その2つの会社が保有しているドラゴンクエストⅩの著作権を、スクエニ社がまとめて管理し、全ての著作権がスクエニ社にあることを意味しています。

すぎやまこういち氏の音楽管理

ドラゴクエストⅩに限らず、ドラゴクエストシリーズの音楽の権利は、作曲家のすぎやまこういち氏の会社が持っています。

堀井氏のシナリオ、鳥山氏のキャラクターの著作権をスクエニ社が管理しているのに対して、音楽の権利に関しては、すぎやま氏がJASRACに委託して管理しているようです。

すぎやま氏は、作曲した曲を自分の分身と語っており、著作権についても厳格に管理されることを望んでいるようです。

スクエニ社が制作したゲーム内で、すぎやま氏が作曲した音楽を使用する際は、スクエニ社がJASRACを通して、すぎやま氏の音楽の使用許諾を得ているのでしょうか。

法律、著作権は難しいけど…

著作権に限らず、法律というものは難しいものです。

条文を読んだだけでは分からない事も多々あり、判例を読んでも理解できないものもあります。

しかし、「難しい、理解できない」からと言って、他人の著作物を勝手に使用していいわけではないことは明らかです。

インターネットの普及、デジタル機器の発展により、絵でも音楽でも簡単にコピーしたり、不特定多数の一般に公開できるようになりました。

そんな時代だからこそ、オリジナルを大切にしないといけないと思います。

文章や画像を引用する時は、引用元をあきらかにしたり、二次創作をする場合は、オリジナルが持つ作品性を尊重することから始めてみると良いと思います。

度を越えた引用や、二次創作をしないように、私自身も気をつけます。

 

今回の記事に関して、間違いや補完する情報があれば、お手数をおかけしますが、コメント欄やTwitterで指摘していただけると助かります。
この記事が、少しでも信憑性の高い記事になり、著作権に興味を持った人の役に立ってくれれば、私としては嬉しいです。

ではでは、
またお会いしましょう。