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【ウマ娘season2】第6話「なんのために」あらすじ・感想・競走馬の史実

【ウマ娘プリティーダービーseason2】の第6話「なんのために」のあらすじと感想及び“競走馬の史実”について書いていこうと思います。

前回までの【ウマ娘season2】に関しては、以下の過去記事を参照してください。

第1話【ウマ娘season2】第1話「トウカイテイオー」あらすじ・感想・競走馬の史実

第2話【ウマ娘season2】第2話「譲れないから!」あらすじ・感想・競走馬の史実

第3話【ウマ娘season2】第3話「出会い」あらすじ・感想・競走馬の史実

第4話:【ウマ娘season2】第4話「TM対決」あらすじ・感想・競走馬の史実

第5話:【ウマ娘season2】第5話「無敗と連覇」あらすじ・感想・競走馬の史実

主な登場キャラクターについて

◆トウカイテイオー

【ウマ娘season2】で主役のウマ娘。チーム「スピカ」に所属している。

「皇帝」の異名を持つシンボリルドルフに憧れており、ルドルフと同じ“三冠ウマ娘”を目指してトレセン学園に入学。
皐月賞と日本ダービーに勝利し、秋に開催される菊花賞に勝てば“三冠ウマ娘”になれる所だったが、日本ダービー後に骨折していることが判明し、年内休養となった。

“三冠ウマ娘”になれなかったが、“無敗のウマ娘”で居続けることを次の目標にして挑んだ春の天皇賞で、メジロマックイーンの5着に敗れ、初の敗北を経験した。

◆メジロマックイーン

名家・メジロ家の令嬢。トウカイテイオーと同じチーム「スピカ」に所属。

日本ダービー後に骨折していることが判明したトウカイテイオーに対して、サポートの手配をするなどをしてテイオーを支えた。
自身は長距離のレースを得意としており、トウカイテイオーも出場した春の天皇賞で2連覇を達成した。

◆ミホノブルボン

トウカイテイオーの世代より一つ下のウマ娘。
トレーナーが提示する驚異的なトレーニングメニューを黙々とこなす努力の天才。

世間からはトウカイテイオーが果たせなかった“三冠ウマ娘”になることを期待されている。

◆ライスシャワー

ミホノブルボンと同じ世代のウマ娘。
「自分がいると周りが不幸になってしまう…」と思いこんでおり、他人を避けている。

◆トレーナー

チーム「スピカ」の専属トレーナー。同チームに所属するウマ娘たちのサポートをしている。

【ウマ娘season2】第6話「なんのために」のあらすじ

メジロパーマー

メジロマックイーンとの激闘の末に敗れた天皇賞(春)のレース後、トウカイテイオーは足を負傷していることが判明します。

最初の目標であった“三冠ウマ娘”になれず、次に掲げた目標の“無敗のウマ娘”でなくなったこと、そして負傷したことにより気が抜けたような日々を送るトウカイテイオー。

メジロマックイーンも全治6ヶ月の負傷していることが判明し、休学して実家で療養することを、生徒会長のシンボリルドルフに報告する。
その際、ルドルフからトウカイテイオーの状態について聞かれたマックイーンは、
「勝ちたい、という本能に逆らえるウマ娘はいませんわ」
と言って、その場を去るのでした。

メジロマックイーンの一時チーム離脱の件は、トレーナーの口からチーム「スピカ」のメンバーに伝えられます。

メジロマックイーンが休養する中で、もう一人の“メジロ”、メジロパーマーが宝塚記念を制します。

皐月賞、日本ダービーを勝利し、“三冠ウマ娘”が現実的となったミホノブルボンは菊花賞に挑みますが、ライスシャワーの2着に敗れてしまうのでした。

ミホノブルボンが“三冠ウマ娘”になることを期待していた世間の目は、勝ったライスシャワーよりも負けたミホノブルボンの方に注がれます。

<前半終了>

中山で行われたレースで、トウカイテイオーはメジロパーマーの11着に敗れるのでした。しかし、負けたことによりトウカイテイオーは「負ける悔しさ」を知る?思い出す?のでした。

トレーナーの指示により、トウカイテイオーはチーム「スピカ」のリーダーに指名され、チームの裏方の仕事をする日々を送ることに。

そんなある日、トレーナーの特別指示で山奥の屋敷に行くトウカイテイオー。その山奥の屋敷はメジロ家の療養所で、リハビリに励むメジロマックイーンがいました。

走る意味、レースに出る理由を探しているトウカイテイオーは、メジロマックイーンにもそれを問います。
その質問に対し「私があなたの走る理由になって差し上げます」と回答し、二人の仲はさらに深まったのでした。

<第6話終了>

あの【ポプテピピック】の作者・大川ぶくぶ先生が描いた第6話の応援イラストがTwitterで公開されていました。

「大川先生が描いた」とすぐに分かるし、イラストのキャラがメジロパーマーとダイタクヘリオスだということもすぐに分かる…。
やっぱり漫画家って凄いですね。

アニメ第6話「なんのために」の感想

今回のおはなしでは、指導者としてトウカイテイオーを心配するトウカイテイオーがカッコよかった…、というばかりのシーンだけで終わらせないのが、【ウマ娘season2】の良い所w

一応この回は、アニメによくある“温泉回”というものなのでしょうか?
競走馬も、療養中に温泉に入るというのがあるので、視聴者サービスなのか、療養の一環として描いたものなのか、どちらでしょうね。どっちもかな?

レース名は伏せられていましたが、劇中でメジロパーマーが勝利し、トウカイテイオーが11着に敗れたレースは、1992年の有馬記念だと思います。

競走馬トウカイテイオーは、その有馬記念の前に、天皇賞(秋)ジャパンカップに出生しているのですが、今回の話では、その2レースに出走している様子が描かれていませんね。

今後描かれるのか、省略されたのかどちらでしょうね?

ミホノブルボンの三冠を阻止したライスシャワーが、今後の注目ウマ娘ですね。

史実では、3000メートルの長距離レース・菊花賞を制したライスシャワーは、「史上最強ステイヤー」と呼ばれるメジロマックイーンと春の天皇賞で対決することになります。
そこと、その後を【ウマ娘season2】ではどのように描くのでしょうね?

【ウマ娘(1期)】の主役スペシャルウィークのライバル・グラスワンダーの主戦騎手は的場均騎手で、このライスシャワーの主戦騎手も的場騎手です。

ターゲットを決めた時の的場騎手は怖い、というイメージがあります。

アニメ放送終了後に公開されたトウカイテイオー役のMachicoさんと、メジロマックイーン役の大西沙織さんの「キャストコメント」は以下のとおりです。

競走馬の史実「刺客(悪役)から悲劇の名馬になった競走馬」

この段落では1990年代の競馬界での出来事や感想を書いていこうと思います。

※今後のアニメ【ウマ娘season2】に関するネタバレ要素が含まれているかもしれません。ここから先を読む際はご注意ください。

ミホノブルボンの“クラシック三冠”を阻止し、メジロマックイーンの天皇賞(春)3連覇を阻止するのが、ライスシャワーなのです。

菊花賞の時は2番人気で、マックイーンの3連覇を阻止した春の天皇賞でも2番人気で、馬券的には人気が無かったわけではありませんが、ファンが勝利を期待している競走馬はミホノブルボンだったり、メジロマックイーンだったりしたわけです。
「2番人気」といっても、1番人気のオッズからかなり離れた2番人気だったのです。

アイドル的・ヒーロー的人気馬の偉業を阻止するライスシャワーには、「刺客」というニックネームがつくようになりました。

アイドル・ヒーローホースに勝利するライスシャワーは、プロレスでいうところの「悪役」扱いになっていきました。

「悪役」という扱いが定着すると、その「悪役」ぶりに期待するファンも現れるようになってきました。

他馬のよりも重い斤量(ハンデ)でレースに出場することも多々あり、『「悪役」だけど、健気に走り続ける馬』というのが当時のライスシャワーへの評価だったと思います。

そんな「悪役」扱いから、「悲劇の名馬」というような扱いになったのは、ライスシャワー生涯最後のレース・1995年の宝塚記念でのアクシデントがきっかけでした。

ファン投票1位で迎えた1995年の宝塚記念のレース中に、ライスシャワーは第3コーナーを曲がったところで左足の粉砕骨折の影響で転倒して、競走中止となりました。
鞍上の的場騎手は落馬しますが、軽傷で済んだとのこと。

競走中止となったライスシャワーは、その場で予後不良と診断されて安楽死の措置がとられました。これをきっかけにライスシャワーは「悲劇の名馬」という扱いになっていったのです。

人によってライスシャワーの捉え方は違うと思います。
功績を見ると「悪役」ですし、生涯を見れば「悲劇の名馬」という評価ができるからです。

ライスシャワーは、ミホノブルボンやメジロマックイーンといった“名馬の偉業を阻んだ名馬”であることは間違いありません。

魅力的な悪役は、ヒーローの存在を輝かせます。

画像引用元:https://twitter.com/uma_musu_anime

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