【ウマ娘season2】第11話「この気持ちって」あらすじ・感想・競走馬の史実

ウマ娘 プリティーダービー

2021年2月24日にリリースされたスマートフォン向けゲームアプリも好調な【ウマ娘 プリティーダービー】

私は“『うまぴょい伝説』中毒”に陥っています。
最初はなんだこの曲は!笑!と思っていました。
しかし最近では、育成したウマ娘がこれを唄っていると、クリアできて良かったという気持ちになります。

さて今回は【ウマ娘 プリティーダービーseason2】の第11話「この気持ちって」のあらすじと感想及び“競走馬の史実”について書いていこうと思います。

前回までの【ウマ娘season2】に関しては、以下の過去記事を参照してください。

第1話【ウマ娘season2】第1話「トウカイテイオー」あらすじ・感想・競走馬の史実

第2話【ウマ娘season2】第2話「譲れないから!」あらすじ・感想・競走馬の史実

第3話【ウマ娘season2】第3話「出会い」あらすじ・感想・競走馬の史実

第4話:【ウマ娘season2】第4話「TM対決」あらすじ・感想・競走馬の史実

第5話:【ウマ娘season2】第5話「無敗と連覇」あらすじ・感想・競走馬の史実

第6話:【ウマ娘season2】第6話「なんのために」あらすじ・感想・競走馬の史実

第7話:【ウマ娘season2】第7話「祝福の名前」あらすじ・感想・競走馬の史実

第8話:【ウマ娘season2】第8話「ささやかな祈り」あらすじ・感想・競走馬の史実

第9話:【ウマ娘season2】第9話「ストップウォッチ」あらすじ・感想・競走馬の史実

第10話【ウマ娘season2】第10話「必ず、きっと」あらすじ・感想・競走馬の史実

主な登場キャラクターについて

◆トウカイテイオー

【ウマ娘season2】の主役で、チーム「スピカ」に所属しているウマ娘。

「皇帝」の異名を持つシンボリルドルフに憧れており、ルドルフと同じ“三冠ウマ娘”を目指してトレセン学園に入学。

皐月賞と日本ダービーに勝利し、秋に開催される菊花賞で勝利すれば“三冠ウマ娘”になれる所だったが、日本ダービー後に骨折していることが判明し、年内休養となった。

“三冠ウマ娘”になれなかったが、“無敗のウマ娘”で居続けることを次の目標にして挑んだ春の天皇賞で、メジロマックイーンの5着に敗れ、初の敗北を経験。
目標を達成できず、走る理由を忘れかけていたが、メジロマックイーンの思いを受け取り、走る理由を取り戻した。

翌年、メジロマックイーンと共に出走する宝塚記念に向けてトレーニングをしている最中に骨折。
この骨折はトウカイテイオーにとって3度目の骨折であり、医者からは「現役続行は厳しい」と診断され、本人も現役引退の意思を固めていたが、ファンや他のウマ娘たちからの激励を受け、もう一度走ることを決意した

◆メジロマックイーン

【ウマ娘season2】もう一人の主役。
名家・メジロ家の令嬢で、トウカイテイオーと同じチーム「スピカ」に所属するウマ娘。

日本ダービー後に骨折していることが判明したトウカイテイオーに対して、サポートの手配をするなどをしてテイオーを支えた。

自身は長距離のレースを得意としており、トウカイテイオーも出場した春の天皇賞で2連覇を達成した。

“無敗のウマ娘”でなくなり、走る理由を忘れかけていたトウカイテイオーをライバルとして鼓舞した。

今回の春の天皇賞を勝てば3連覇という史上初の偉業を、ライスシャワーに阻まれた。

その後、宝塚記念を制して、周囲から「現役最強」と認めらるウマ娘となった。

◆ライスシャワー

トウカイテイオーより一つ下の世代のウマ娘。

日本ダービーではミホノブルボンの2着に敗れたが、菊花賞ではミホノブルボンを破ったステイヤー。

メジロマックイーンとの差を感じたライスシャワーは、自身を極限状態まで追い込み、その結果メジロマックイーンを2着に下し、“天皇賞ウマ娘”になった。

◆ダブルターボ
◆ダブルジェット
◆ツインターボ(師匠)

“後先考えない逃げ”を得意戦術?とするウマ娘。
所属するチームは「カノープス」
七夕賞とオールカマーという重賞を勝利して、改めてトウカイテイオーに宣戦布告をした。

自由奔放な言動をとることが多々あるが、トウカイテイオーに対しては本気で、強いライバル心を抱いている。

◆チーム「カノープス」

画像左から、南坂トレーナー、イクノディクタス、マチカネタンホイザ、ナイスネイチャ。これにツインターボを加えたのがチーム「カノープス」
安定した成績を残すナイスネイチャの悩みのタネは“勝ちきれない”こと。

◆ビワハヤヒデ

トウカイテイオーより2つ下の世代のウマ娘で、ウマ娘ナリタブライアンの姉。
ナリタタイシン、ウイニングチケットとクラシック三冠を争っている。

◆シンボリルドルフ

トレセン学園の生徒会長をしているウマ娘。
自身は“三冠ウマ娘”という輝かしい功績を持っている。
所属するチームは異なるが、自分を慕うトウカイテイオーを気にかけている。

◆トレーナー

チーム「スピカ」の専属トレーナー。同チームに所属するウマ娘たちのサポートをしている。

【ウマ娘season2】第11話「この気持ちって」のあらすじ

チーム「スピカ」のメンバー

レース復帰に向けてトレーニングを開始するトウカイテイオーでしたが、実戦に臨むにはまだまだ程遠い状態でした。

トレーナーの手伝いとして、ライバルとなるウマ娘たちの情報を集めるトウカイテイオー。

ナイスネイチャのアドバイスを受け、身近な人たちに感謝の気持ちを伝えるトウカイテイオーでしたが、メジロマックイーンだけに対しては、素直に感謝の気持ちを伝えることができませんでした。

<前半終了>

 

メジロマックイーンに感謝の気持ちを伝えることを模索するトウカイテイオーは、マックイーンを“ハロウィンデート”に誘います。

ハロウィンデートを満喫したトウカイテイオーメジロマックイーン
マックイーンはテイオーに対し「有馬に出走する意思はあるか?」と問いますが、テイオーは「現状では出走は無理、奇跡でも起きないと…」と答えます。
今度はテイオーがマックイーンに対し、「憧れを抱いていた」ことと、これまでの感謝の言葉を伝えます。
その言葉を聞いたマックイーンは、自らもテイオーに対し「憧れを抱いていた」ことを伝えます。

<第11話終了>

アニメ第11話「この気持ちって」の感想

トウカイテイオーのレース復帰に向けて、ライバルたちの確認と、メジロマックイーンとの友情を描いた良回でした。

この第11話を一言で表すと、尊い」ってやつですかね。

頭がでかい事を気にするビワハヤヒデ。
“チーム「カノープス」の常識人”とテイオーに認識されているナイスネイチャ。
遂にテイオーに名前を覚えてもらったツインターボ〈師匠〉。
良かったね、ツインターボ。

第1期で主役だったスペシャルウィークが役立たず…競走馬スぺファンには切ない現状…。
第3期以降の主役となりそうなキタサンブラックとサトノダイヤモンドのハロウィン衣装は良し。

アニメの放送終了後に公開されたトウカイテイオー役のMachicoさんと、メジロマックイーン役の大西沙織さんのキャストコメントは以下のとおりです。

競走馬の史実「UG:超個性派の大逃げ馬と、奇跡の復活を遂げた馬」

今回の競走馬の史実は今回はネタが思いつかなかったので、前回の記事の加筆修正版を掲載させていただきます。

1993年の競走馬ツインターボ、そしてトウカイテイオーとメジロマックイーンのことについて書いてあります。

※今後のアニメ【ウマ娘season2】に関するネタバレ要素が含まれているかもしれません。ここから先を読む際はご注意ください。

なぜ、「ツインターボ師匠」と言われるようになったのか?

ツインターボ

ツインターボはGⅠレースを勝つことができないまま引退していましますが、大逃げして「圧勝するか力尽きるか」という極端な走りをすることから、ファンが多い競走馬でした。

ウマ娘ツインターボが七夕賞とオールカマーを連勝したように、競走馬ツインターボも七夕賞とオールカマーという重賞レース(当時は共にGⅢ)を連勝しています。

そんなツインターボの性格は、人間に対しては反抗的だが、他の競走馬に委縮してしまう、と言われていました。

他の競走馬と絡むことができないが故の“逃げ”という戦術で、その逃げ方が競馬ファンを魅了したのでした。

オールカマー以降は目立った成績を残せず、今は無き地方競馬の上山競馬(山形県)に移籍することになります。
上山競馬デビュー戦こそ勝利しますが、その後は連敗続きで現役引退となります。

ツインターボの血統表を見ても良血馬というものには程遠く、現役成績も普通のGⅢ勝ち馬なのですが、宮城県で種牡馬として数頭の仔を残しましたが、1998年に、その生涯を終えたのでした。

ツインターボ師匠

競馬ファンの多くは「大逃げをしないツインターボはツインターボではない」と思っているのではないでしょうか?

そして、気づいたらツインターボには“師匠”という敬称がつき、「ツインターボ師匠」と呼ばれるようになっていました。

その流れに乗って、私もツインターボを「ツインターボ師匠」と呼んでいました。

今回は記事にするので、その由来をネット検索してみたのですが、諸説ありました。

・大逃げをして「圧勝するか力尽きるか」という個性的な芸を貫き通したことで、“師匠”という敬称がついた

・ツインターボに弟子入りを志願する競馬ファンが、ツインターボを「ツインターボ師匠」と呼ぶようになった

お笑いの世界では、先輩芸人を「兄さん・姉さん」と呼び、弟子をとった芸人を「師匠」と呼び決まりがあるようです。
いずれにせよ、「ツインターボ師匠」の“師匠”は、お笑い界から来ている説は有力です。

 

ミホノブルボンやサイレンススズカは「圧倒的なスピードを抑えずに逃げる」というタイプの逃げでしたが、ツインターボの場合は「他の馬たちのペースを乱すために逃げる」というタイプの逃げ馬でした。

ツインターボの逃げがハマった時

ツインターボ「俺の大逃げにどう対応する?」
逃げ先行の馬「ツインターボごときに先頭をゆるすな!!」
他の競走馬「何だ!この大逃げは、最後まで持つわけない!」

↓↓最終コーナーで…

逃げ先行の馬「最終局面で脚が動かねえ…」
ツインターボ「俺には根性が残ってる、このまま行かせてもらうぜ…」
他の競走馬「前の方で走っていた馬たちを捉えきれなかった…」

 

その後のレースでは…

ツインターボ「今日の俺も大逃げをかますぜ!」
逃げ先行の馬「やつのペースに乗ったらあかん」
他の競走馬「対策はできてるんだけどね、やるんだ」

↓↓中盤の駆け引き…

ツインターボ「誰も俺について来ないだと!それでも俺は逃げる」
逃げ先行の馬
「第3コーナーでやつは潰れる」
他の競走馬「ツインターボの独り相撲になりそう」

↓↓最終コーナーで…

逃げ先行の馬「ほら、やっぱりこのペースを維持するのは無理でしたね」
他の競走馬「お疲れ、ツインターボ」
ツインターボ俺の屍を越えてゆけ」キリッ!

ツインターボが出走するレースでは、毎回のこのようになるので、いつしかこれが定番となっていきました。

ツインターボの逃げの最大瞬間風速は、ダンディ坂野さんの1発ギャグ「ゲッツ!」級でしたが、ツインターボもダンディさんもネタを見せ終わると、消えてしまいます…

「ウケるか滑るか」という点と「圧勝か力尽きるか」という点が似ていたことから、「ツインターボ師匠」となったのかもしれませんね。

 

トウカイテイオーとメジロマックイーンの1993年・秋

トウカイテイオーとメジロマックイーン

アニメ【ウマ娘season2】では、ウマ娘トウカイテイオーとメジロマックイーンの2度目の対決が見られそうな感じになっていますが、競走馬のメジロマックイーンは1993年10月に京都大賞典を勝利後に故障し、引退しています。

【ウマ娘season2】では競走馬トウカイテイオーが勝利した1992年のジャパンカップについて触れられていないのが、気になっています。
省略されたのか、今後の為に残しているのか…

1993年12月、競走馬トウカイテイオーは一年ぶりにターフに戻ってきます。それが現役としては最終戦となる伝説の有馬記念です。
最後の直線では菊花賞馬・ビワハヤヒデと競り合いになり、最終的にはテイオーが勝利をつかみ取ります。

【ウマ娘season2】のオープニングを見ていると、ウマ娘ビワハヤヒデがラスボス感を漂わせているのが気になります。やはり史実どおりビワハヤヒデとの勝負となるのか、“if”のストーリーが用意されているのか、今後の展開から目を離せません。

中364日の奇跡の勝利

競走馬トウカイテイオーは、1992年の有馬記念に出走・惨敗してから表舞台に立つことはありませんでした。

1993年は、宝塚記念への出走を見送り、秋の天皇賞やジャパンカップに間に合わず、前のレースから364日の間隔があいた状態で有馬記念に挑むことになりました。

主戦騎手の岡部幸雄騎手が菊花賞馬・ビワハヤヒデに乗ることが決まっていたため、前年の有馬記念でも騎乗した田原成貴騎手が鞍上を務めることになります。

トウカイテイオーが走っている姿を見られるだけでよい」と考えていたファン多く、単勝馬券では4番人気と上々でしたが、馬連などの馬券での支持率は低かったことが、それを証明しています。
ファンたちは応援馬券を購入したのです。

レースの最終直線では、ビワハヤヒデとの競り合いになり、最終的にはトウカイテイオーが勝利をつかみ取ります。

この時のトウカイテイオー&田原成貴の組み合わせはとても美しかったです。

ウマ娘には“騎手”は登場しませんが「名馬には名騎手が、名騎手には名馬が似合うものだ」と実感させられます。

画像引用元:https://twitter.com/uma_musu_anime