【ウマ娘season2】第8話「ささやかな祈り」あらすじ・感想・競走馬の史実
ミホノブルボンとライスシャワーの友情を描いた第7話は良いお話でしたね。
今回は【ウマ娘プリティーダービーseason2】の第8話「ささやかな祈り」のあらすじと感想及び“競走馬の史実”について書いていこうと思います。
前回までの【ウマ娘season2】に関しては、以下の過去記事を参照してください。
第1話:【ウマ娘season2】第1話「トウカイテイオー」あらすじ・感想・競走馬の史実
第2話:【ウマ娘season2】第2話「譲れないから!」あらすじ・感想・競走馬の史実
第3話:【ウマ娘season2】第3話「出会い」あらすじ・感想・競走馬の史実
第4話:【ウマ娘season2】第4話「TM対決」あらすじ・感想・競走馬の史実
第5話:【ウマ娘season2】第5話「無敗と連覇」あらすじ・感想・競走馬の史実
第6話:【ウマ娘season2】第6話「なんのために」あらすじ・感想・競走馬の史実
第7話:【ウマ娘season2】第7話「祝福の名前」あらすじ・感想・競走馬の史実
主な登場キャラクターについて
◆トウカイテイオー
【ウマ娘season2】で主役のウマ娘。チーム「スピカ」に所属している。
「皇帝」の異名を持つシンボリルドルフに憧れており、ルドルフと同じ“三冠ウマ娘”を目指してトレセン学園に入学。
皐月賞と日本ダービーに勝利し、秋に開催される菊花賞で勝利すれば“三冠ウマ娘”になれる所だったが、日本ダービー後に骨折していることが判明し、年内休養となった。
“三冠ウマ娘”になれなかったが、“無敗のウマ娘”で居続けることを次の目標にして挑んだ春の天皇賞で、メジロマックイーンの5着に敗れ、初の敗北を経験。
目標を達成できず、走る理由を忘れかけていたが、メジロマックイーンの励ましにより、走る理由を取り戻した。
◆メジロマックイーン
【ウマ娘season2】もう一人の主役。
名家・メジロ家の令嬢で、トウカイテイオーと同じチーム「スピカ」に所属するウマ娘。
日本ダービー後に骨折していることが判明したトウカイテイオーに対して、サポートの手配をするなどをしてテイオーを支えた。
自身は長距離のレースを得意としており、トウカイテイオーも出場した春の天皇賞で2連覇を達成した。
“無敗のウマ娘”でなくなり、走る理由を忘れかけていたトウカイテイオーをライバルとして鼓舞した。
直近の目標は、春の天皇賞3連覇。
◆ミホノブルボン
トウカイテイオーより一つ下の世代のウマ娘。
トレーナーが提示する驚異的なトレーニングメニューを黙々とこなす努力の天才。
普段は感情を表には出さない。
無敗で皐月賞、日本ダービーを勝利した。
菊花賞を勝てば“三冠ウマ娘”になれるところだったが、ライスシャワーの2着に敗れた。
菊花賞のあとに故障して戦線離脱中だが、自信を無くしたライスシャワーを鼓舞し、春の天皇賞に出る事を決意させた。
◆ライスシャワー
ミホノブルボンと同じ世代のウマ娘。
日本ダービーではミホノブルボンの2着に敗れたが、菊花賞ではミホノブルボンを破ったステイヤー。
「自分が勝利しても、誰も喜んでくれない」と悩んでいたが、ミホノブルボンらの説得により、決意を新たに春の天皇賞に出場することになった。
◆マチカネタンホイザ
ミホノブルボンやライスシャワーと同世代で、チーム「カノープス」に所属しているウマ娘。
◆メジロパーマー
先行逃げ切りを得意とするウマ娘。
ダイタクヘリオスと仲良くなり、イマドキの言葉を使うようになった。
◆トレーナー
チーム「スピカ」の専属トレーナー。同チームに所属するウマ娘たちのサポートをしている。
【ウマ娘season2】第8話「ささやかな祈り」のあらすじ
春の天皇賞に向けてトレーニングをするメジロマックイーンとライスシャワー。
メジロマックイーンとの間に差があると感じたライスシャワーは、徹底的に自分を鍛えることを決意します。
そのトレーニング量は、“努力の天才”ミホノブルボンが驚くほどのものでした。
メジロマックイーンの圧倒的な一番人気で迎える春の天皇賞。
好調な仕上がりのメジロマックイーンは、極限まで削ぎ落した体に鬼が宿ったような形相をしたライスシャワーを見て驚いたのでした。
<前半終了>
ライスシャワーの鬼のような形相を見て戸惑うメジロマックイーンはゲート入りを嫌いますが、その後、気を取り直してゲートに入り発走となります。
メジロパーマーが逃げ、メジロマックイーンがそれを追い、さらにそのマックイーンを徹底的にマークするライスシャワーという位置取りでレースは進んでいきます。
最終第4コーナーの手前でスパートをかけたメジロマックイーンは、メジロパーマーを追い抜きますが、その直後ライスシャワーに並ばれます。
最後はメジロマックイーンとライスシャワーの一騎打ちとなりますが、リードしたのはライスシャワーで、その距離を縮めることができなかったマックイーンは、“春の天皇賞3連覇”という偉業を手にすることができず敗北してしまうのでした。
ライスシャワーの勝利に観客は戸惑い、落胆ムードになります。
しかし、このレースに出場していたウマ娘、このレースを見ていたウマ娘たちは、ライスシャワーに勝利を讃える拍手を送ります。
レース場から退場するライスシャワー。レース場に続く地下通路には、その帰りを待っていたミホノブルボンがいたのでした。
ライスシャワーの勝利を讃える声が無かったことに対し、「また沢山の夢を壊してしまった」と涙するライスシャワー。
それに対しミホノブルボンは「それが勝つという事です、勝負ですからね。誰かが勝てば誰かは傷つき夢破れる」と言って励まします。
さらに「ブーイングって痛いですね」と心情を語るライスシャワーに、「ブーイングは挑戦者の勲章です。傷つく必要はありません。あなたが勝ち続ければ、これが歓喜と祝福にかわるはずです」と言って慰めるのでした。
チーム「スピカ」では、メジロマックイーンの“残念会”が開かれますが、主役のメジロマックイーンの姿がありません。
マックイーンを探しに行くトウカイテイオー。
ベンチに座るメジロマックイーンに声をかけてきたイクノディクタスに、マックイーンは「トウカイテイオーの前で情けない姿をみせてしまった」と心情を語ります。
その会話を隠れて聞いていたトウカイテイオーは、気持ちを新たにするのでした。
<第8話終了>
まさか、競走馬に個性を持たせた漫画を描くことで有名な、よしだみほ先生の【ウマ娘】の応援イラストを見ることができるとは!!
アニメ第8話「ささやかな祈り」の感想
第7話に続き、2回続けて神回をぶっこんできやがって!!
前回に引き続き、今回の主役もライスシャワーでしたね。
ミホノブルボンとライスシャワーの関係性が凄く尊い。
OPアニメで、いつもならラスボス感を出してハヤヒデ兄さんが映る場面で、今回は“極限まで削ぎ落したライスシャワー”を登場させるなんて!!!
超カッコいい!!
ライスシャワーの主戦騎手だった的場さんの感想を聞きたい!!
とにかく、この神回をオープニング曲も飛ばさず、きちんと見るのです!!
アニメ放送終了後に公開されたトウカイテイオー役のMachicoさんと、メジロマックイーン役の大西沙織さんの「キャストコメント」は以下のとおりです。
競走馬の史実「再現度の高さと、競馬の奥深さ」
この段落では1990年代の競馬界での出来事や感想を書いていこうと思います。
※今後のアニメ【ウマ娘season2】に関するネタバレ要素が含まれているかもしれません。ここから先を読む際はご注意ください。
1993年、春の天皇賞の全着順
- ライスシャワー(的場 均)
- メジロマックイーン(武 豊)
- メジロパーマー(山田 泰誠)
- マチカネタンホイザ(岡部 幸雄)
- レットイットビー(佐藤 哲三)
- アイルトンシンボリ(柴田 政人)
- ムッシュシェクル(松永 幹夫)
- シャコーグレイド(蛯名 正義)
- イクノディクタス(村本 善之)
- タケノベルベット(河内 洋)
- ジャムシード(田原 成貴)
- トーワナゴン(小谷 内秀)
- キョウワユウショウ(安田 康彦)
- ゴールデンアイ(藤田 伸二)
- キョウワハゴロモ(岸 慈彦)
1993年の天皇賞(春)は、ハナから逃げるメジロパーマーを、メジロマックイーンが2番手集団で追いかける形となります。
メジロマックイーンから1馬身ほど離れた位置で同馬をマークするライスシャワー。
メジロパーマーが逃げ、メジロマックイーンがそれに続き、ライスシャワーはメジロマックイーンをマークする、という位置取りで最終第4コーナーまで走り終え、残りはゴールまでの直線だけとなりました。
逃げていたメジロパーマーに追いついたメジロマックイーンを、一気に抜き去ったのがライスシャワーでした。
ライスシャワーはミホノブルボンの“クラシック三冠”に続き、メジロマックイーンの“春の天皇賞3連覇”の偉業も阻止したのでした。
勝利したライスシャワーを歓迎する声は皆無と言っていいほどのものでした。
徹底的な調教で、前走より12キロ減の430キロという、競走馬としては小さい体をさらに小さく、まさに極限まで削ぎ落した状態で、春の天皇賞に挑んだライスシャワーのエピソードは伝説となっています。
この様子は、今回の【ウマ娘season2】第8話できちんと表現されていましたね。
「史実のレースシーンを忠実にアニメ化している」というのがアニメ【ウマ娘】の魅力の一つだと思います。
ウマ娘の言動は、競走馬の調教師や騎手のものが引用されていますね。
『ブラッドスポーツ』とも呼ばれる競馬。
競馬は奥深いものだと思っています。
競走馬の能力だけでは成り立たないし、人間のチカラが突出していても成り立たない…
競走馬と人間が一体となって真剣に勝負し、その姿は次の世代になっても受け継がれるので、競馬は見ていて飽きることはありません。
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